この度の東北地方太平洋沖地震により被害を受けられました皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
日本の観測史上類のない大地震、1000年に一度という大津波によって多くの人々が命や住む家を失った。痛ましいことだ。そうした中、余震の危険を感じながらも、懸命に救助活動をされている役所・消防団・警察・自衛隊の皆様に感謝と敬意を称したい。海外からの支援・義援活動も活発と聞く。改めて「世界の中の日本」を認識されられた。救援募金活動も動き出し、状況が落ち着き次第ボランティア活動も活発になるだろう。企業も資材の提供や救済資金の提供に乗り出した。有り難いことだ。
そこで私は企業にもう一歩踏み込んだ支援をお願いしたい。配当金の全額ないし一部を一時的に復興資金に回してもらえないか、減配・無配としてその資金を復興資金として活用することを株主に訴えてもらえないか、ということである。(理事 早川成信)
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観測史上類を見ない地震、大津波に原子力発電所の事故が重なり、東日本は甚大な被害に直面している。そこでは、日本人の持つ美点と欠点が示されている。大災害に見舞われた地域では略奪や暴動は起こらず、お互いに助け合い、秩序立った避難生活を送っている。一方で、非被災地では買いだめやデマ・風評の類が横行している。群衆心理に弱いと云われる日本人気質もあろうが、どうも、日本人が苦手としているコミュニケーション能力に起因しているようにも思われる。 (理事 早川成信)
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東京電力の福島原子力発電所の事故が深刻な影を投げかけている。歴史上稀な大地震と大津波により制御機能が損傷し核燃料が暴走しだしたのだ。放射線被爆の危険に晒されながら懸命な作業を重ねている関係者には感謝したい。しかし、危機管理の観点からは、いくつかの不満がある。原子力は両刃の剣である。エネルギー効率は高いが放射線の危険性は極めて高い。そこで、時期尚早ではあるが今回の対応について考えてみたい。(理事 早川)
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