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2009年08月 バックナンバー

2009年08月11日

自滅する会社

 日立製作所のリストラクチャリング計画が大きな話題となっている。60~80年代の超優良企業・野武士と云われた日立も90年代以降輝きを失せていた。そして、09年3月期7873億円という巨額な赤字に転落し、ようやく、抜本的な事業構造の転換に取り掛かることになった。その成否は戦略の正当性とこれからの行動にかかっているが、それとは別に日立はなぜ輝きを失ったのか、優良企業はなぜダメになるのか、というのも、検討に値するテーマである。
 ジャグディシュ・N・シーラ教授(エモリー大学ゴジエッタ大学院・・・専門はマーケティング)は「自滅する会社」という著作でこのテーマに迫っている。教授によると、マッキンゼーの「エクセレント・カンパニー」で選ばれた62社のうち、シアーズ;ゼロックス;コダックなどは、その後苦境に陥り、DECのように消え去った会社もある、という。そして、企業が消滅する理由には、
  個体群生態学の理論=「適者生存」=競合によって排除される
  必然性の理論=「出生死滅」=企業の寿命・・・アデディス理論
  蓋然性の理論={自滅}=不健康な習慣を積み重ね回復不能な状態に陥る
の三つがあり、このうち最後の習慣病が一番始末が悪いという。以下、7つの習慣病
を見てみよう。
                 (理事 早川 成信)

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